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自分の人生をデザインする!

落合陽一さんの「日本再興戦略」読みました。

昨日の発売を楽しみにしていたこの本。

https://goo.gl/Tmzyw6

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夜から読み始めたのに、一気読み。
読むのを止められない!
そして繰り返し何度も読むこと確定の内容でした。

そういえば、モノをあまり買わなくなっているけれど、
衣食住と本のほかに毎日どこにお金を払っているのか?
どんなサービスを使っているのか?

フェイスブックで友人たちと交流を行い、アマゾンで日々買い物をし、グーグル翻訳を使いまくって仕事をしている。
1日のうちで一番触っている道具はアップル製品。
日本の会社の収入の低さや、生産性の低さ、仕組みの違和感にモヤモヤを感じてアメリカ資本の会社に転職した。

あれ?

ローカルな場所にいて地元の農産物を買って地域貢献と思いつつ、実は薄く広くシリコンバレーやアメリカにお金を注ぎ続けている自分に気付く。
その事実にガツンとやられ、それでもこの先の日本に新しい、明るい道があると示してくれている本です。
今の日本に違和感、不満、閉塞感を感じる全ての人に読んで欲しい。

日本には日本らしい再興の方法がある。
歴史を紐解き、私たちの国の成り立ちから考察し、アメリカやヨーロッパの国のやり方をそのまま真似るのでは上手くいかない理由を提示する。
様々な観点から日本の未来をデザインする方法に、すとんと腹落ちさせられました。

前書きからして脚注がつきまくるすごい情報量。落合さんの知識の深さと広さ、皆が当たり前だと思っていることに疑問をもつ考察力と発想力。
それをベースにした、これからの日本をどう再興させるかの戦略、説得力に圧倒でした。
私たちの既存の価値観を、気落ちよーーく取っ払ってくれます。
まず恐るべき事、恐れる必要のない事を知ることが重要と感じました。

全章本当に面白いのですが、特に響いた箇所をいくつか。

・日本の高度経済成長の正体:均一な教育、住宅ローン、マスメディアにおける消費者購買行動の3点。これを今の状況で続けていくと生産性が下がる一方
・「ワークライフバランス」から「ワークアズライフ」へ。日本人は古来生活の一部として仕事をしていた。東洋的には仕事をしながらストレスなく生きている方が自然。
・これからは百姓的生き方が重要。百姓という言葉は農耕主体の社会において100の細かい別々の仕事をしているという意味。
・ものづくりへのリスペクトを回復するべき。日本の拝金主義は本質を見えなくする。
・日本は中央集権体制には向いていない。仮想通貨のようにブロックチェーン的な、地方分権による意思決定が向いている。
・5G,自動運転、自動翻訳などのテクノロジーが生活や仕事を劇的に変えていく。
・日本の人口減少は人類史上稀有なチャンス。教育にコストがかけられるようになる。
・日本は機械親和性が高い。人手不足のため機械化が進み、それを迎合できる。
・日本はTポイント、ANAマイレージなど、既にトークンエコノミー先進国。
・景気が良くなったのに賃金が上がらない根本的な理由は、アマゾン、アップル、グーグル等、知らないうちにシリコンバレーにお金を吸い取られているから。

あ、途中までマーカー引いたところ抜き出してたのですが、多すぎるのでこの辺りで。。是非読んでください^^

こんなすごい若者が筑波大にいた時につくばにいたかったな(笑)
私は経済的に自立したくて、大学卒業と同時に速攻つくばを飛び出てしまったけど、青春時代の12年を過ごした場所を少し懐かしく思いました。

落合さんがつくばで有望な若者たちを育成していることにも大きな希望を感じています。
自分用にはKindleで買ったけれど、特に若い人に読んで欲しいので、息子と息子友人に紙の本を配ろうと思います。

#ブックレビュー #落合陽一 #日本再興戦略